Wind Spirits
〜 第1話 〜



ここは横浜にある、某本屋。 一人の少女が熱心に・・・・

「あ〜!あそこにまた新しいお店が出来たんだ〜!!」

・・・横浜、という時点でばれていると思うが彼女の名は星野 明日香。
自他共に認める根っからのミーハーである。
そんな彼女が見ている雑誌はもちろん情報誌。
この雑誌は、毎週欠かさずチェックをしている。

「う〜ん、表通りはいつも歩いてるんだけど、あの路地を一つ入ったところか・・・
あっち側はまだいってなかったなぁ・・(ぱら)・・うん?え〜と、なになに・・・」

どうやら、次のぺージの特集の記事に目が止まったらしい。 今週の特集は・・・・

「よし!みんなに電話しよ〜っと!!」

そう言うと、雑誌を手にレジへ向かっていった。 一体何の特集だったのだろうか?

・・・その日の夜・・・

「・・・と、言う訳なんだ、みんな!ねぇ、やってみようよ、面白そうじゃん!!」

〜札幌〜
「・・・う〜ん、ちょっと私は・・・」

〜青森〜
「・・・ち、ちょっと、大丈夫なの?まったく、ホントに・・・」

〜仙台〜
「・・・わ〜!面白そうだりゅん!あっ、でも〜、ダーリンが心配するかも・・・」

〜金沢〜
「・・・ねぇ、私たち高校生だよ。年齢的に無理なんじゃ・・・」

〜名古屋〜
「・・・うん、面白そうだね!やろー、やろー!!」

〜京都〜
「・・・わたくし、そういう事についてはぜんぜん存じ上げないもので・・・」

〜大阪〜
「・・・う〜ん、“走る”事には変わり無いけど・・・」

〜高松〜
「・・・わ、私、体が弱いし、皆さんの足を引っ張るんじゃ・・・ひっく・・・」

〜広島〜
「・・・私はそういう事も、そういう所もあまり好きじゃない・・・」

〜福岡〜
「・・・あん?あたしは興味ないね・・・」

〜長崎〜
「・・・はぁ・・また、雑誌かなんかで“今一番はやってる”って、 書いてあったんでしょう?まったく・・・」

〜横浜〜
「・・・あ〜ん!もう、みんなつべこべ言わない!来週の日曜に集合ね!いい、みんな!」

「(全員)・・・は〜い・・・」

ねぇ、明日香ちゃん。一体何の話だったの?おしえてよ〜!

「えぇ〜、どうしようかなぁ〜・・・やっぱり土曜日までダ〜メ!」

・・・ちぇ、しかたないなぁ〜。 まぁ、とりあえず土曜まで待つか・・・


そんなこんなで、土曜日・・・ 明日香の指定した集合場所は・・・なんと、サーキット場!
いったいサーキット場で何があるんだろう?
・・・っと、言ってる間に誰か来たみたいだ。

「あれ〜?私が一番?まぁ、場所的にはみんなより、一番近いけどね。」

彼女の名は、山本 るりか。面白そうなことには、
すぐに首をつっこむタイプである彼女だから、この間の電話で一番乗り気だった様だ。

「近くに住んでるのに、ここに来るのは初めてなんだよねぇ、私。
みんなが来るまでちょっと見てまわってこようかな?
・・・あっ、お〜い!こっち、こっち〜!」

るりかが移動しようとしたその時、3人の少女がこっちに向かってやった来た。

「こんにちは、元気だった?」
「まだ、山本さんしか来てないの?」
「お久しぶりだりゅん!」

やってきたのは、沢渡 ほのか、安達 妙子、永倉 えみるの3人。

はのかは、最近でこそ直りつつあるが、男の人と話すのが苦手で、
唯一、気兼ねなく話せるのが父親だけと言う、ちょっとファザコン気味である。

妙子は、家が自営業(酒屋)のため家事全般の手伝いを小さい頃からよくしていたため
この手のことはすべて一通りこなせる。人の面倒を見るのもうまい。
ちょっと、おせっかいをかきすぎてるようでもあるが・・・

えみるは、根っからのオカルト好きで、自ら占いや、「えみる語」なるものを
編み出している。でも、実際にお化けなどにあうのは大っ嫌いと言う・・・

「それにしても、大きいね。北海道にもサーキット場はあるみたいだけど・・・」
「ねえねえ、あっちに遊園地もあるみたいだりゅん!行ってみようよ〜」
「ホントだ〜!行ってみようか?」

そう言って、観覧車の方へ走っていく、えみるとるりか。

「ち、ちょっと待ちなさいよ!まだみんな集まってないんだから〜、もう。」
「ホントに行っちゃったね、あの二人・・・」
「とりあえず私たちは、ここで待ってましょう。」
「そうだね・・・あれ?あそこにいるのは・・・」

ほのかが指を差した方向には、数人の女の子の集団が歩いていた。
眼鏡をかけた女の子があたりをきょろきょろしながら先頭を引っ張っている
・・・と、言うか無理やり歩かされていると言った感じである。
サーキット場の入り口を通り過ぎて、遊園地の方へ歩いていく・・・

「えっ?どこどこ?・・・あっ、こっちだよ〜!」

入り口を通り過ぎようとしている集団を見つけ、すぐに大きな声で呼び止めた。
・・・大きく手まで振ってるよ。
うん?ほのかが2、3歩妙子から離れ、他人のふりをしてる・・・正直な行動だ。

「よかった〜、何とかここまで来れたんですけど入り口が分からなくて・・・」

そう声をかけながら近寄ってきたのは、先ほどの集団で先頭を歩いていた子。
保坂 美由紀である。彼女は眼鏡をかけているせいもあってか、
優等生に見られがちである。・・・というか、実際に優等生である。

「皆様、お久しぶりです。」

丁寧な挨拶をしたのは、綾崎 若菜。綾崎家は京都の名家であり、周りからは
“大和撫子”と言われ、本人もそれを誇りに思っているようである。

「安達さん、恥ずかしいよ〜。大声出してその上、手まで振って・・・」

そう言ったのは、森井 夏穂。実家が、お好み焼き屋のスプリンター。
何か関係があるのか?と、言われても・・・
そう言えば今は、マラソンに転向したんだっけね。

後ろで「うん、うん」と、夏穂の意見に賛成の意を表しているのが二人
・・・松岡 千恵と遠藤 晶・・・

千恵は、福岡を中心に活動しているバンド『サウザンブラック』の
ボーカル兼ギターをやっている。地元では人気ナンバーワンとの呼び声も高い。

晶は、小さい頃からヴァイオリンをやっており、実力は全国トップレベル。
また、そのルックス、雰囲気から、男女問わず人気も高い。
ファンクラブが存在すると言う噂も・・・

「あ、あの・・・沢渡さん、ですよね?こんにちは。」

妙子との距離をあけて、他人の振りをしていた
ほのかを見つけたのは杉原 真奈美。
小さい頃から体が弱く、詩を読むのが好きである。また、裏山で小鳥達と
一緒に過ごすのも好きなようだ。

「・・え!あ、こ、こんにちは。みんな元気だった?」
「ちょっと、沢渡さん。何で、私との距離がこんなにあいてるのかな?」
「き、気のせいだよ、きっと・・あははは・・・」
「ねぇねぇ、二人とも、他は来てないの?」
「え、えっと、えみるちゃんとるりかちゃんが来てるんだけど・・・」
「遊園地に行っちゃったのよ!まったく、もぉ!」
「ってことは、後、来てないのは優と明日香ね。
まったく、人のこと呼び出しといて遅刻だなんて。」
「七瀬さんはいらっしゃるのでしょうか?確か、この様な場所は
あまり好きではなかった気がするのですが。」
「そうだよな。都会とか人がたくさんいるところが嫌いだ、って言ってたもんな。」
「フッ・・・どうも、人がごみごみしているところは苦手でね。」
「えっ、七瀬さん何時の間に・・・」
「・・・今着いたところだけど?」

と、いつのまにか現れた彼女は七瀬 優。世界的に有名の音楽家で放任主義の両親を持つ
彼女は今、日本各地を旅してまわっている。もちろん彼女も高校生。
ちゃんと、授業日数が足らなくならない程度に学校には行ってる。

「今着いたって、私たちずっと入り口の方を見ていたんだけど・・・」
「フッ・・・みんなが見えたから、あそこから・・・」

優が指を差した先にあるのは・・・フェンス?
ってことは・・・あっ、ちなみに今日の優はスカートではなくGパンです、あしからず。

「・・・はぁ、七瀬さんらしいと言うか・・・」

妙子の言葉に、全員が頷く。

「それより、私が最後・・・じゃないみたいだね。他の人は?」
「確か、えみるとるりかは遊園地に行っちゃったのよね。
ってことは・・・呼び出した本人がまだ来てないじゃない!」
「そういえばそうだね。・・・あれ?あっちから来るの星野さん達じゃない?」

そう言った美由紀の視線の先に、明日香、えみる、るりかの3人が歩いている。

「・・・ね、言った通りでしょ?。」
「ほんとだ〜!るりかちゃん、すごいりゅん!」
「あっ、みんな〜、久しぶり〜!」

明日香がえみる達と一緒にいると言うことは・・・

「・・・一緒に遊んでたのね・・・」

美由紀の言葉に全員がいっせいに、ため息をつく・・・

「何でため息なんかつくのかなぁ?まっ、いいか!
全員そろってるみたいだから、さっそく・・・」
「ち、ちょっと待ってよ。ねぇ、本当にやるの?」
「だって、私たち誰も運転できないよ?それでどうやって・・・」
「だ〜い丈夫!明日香ちゃんに任せなさいって!!」
「(ボソ)明日香だから不安なのよ・・・」

横で、千恵と夏穂がうなずく。

「うん?なんか言った?」
「ほ、ほら早く行こう、星野さん。」
「な〜んかひっかかるけど・・・それでは気を取りなおして、レッツゴー!!」
「(るりかとえみる)オ〜!!」

そう言って、明日香とえみる、るりかの3人はサーキット場に入っていく。

「ホントに大丈夫なのかな・・・・」

残された9人は思いっきり不安を抱えたまま、
明日香たちの後を追ってサーキット場に入っていくのであった・・・・





後書きのようなもの

いかがだったでしょうか?僕が初めて書いたSSは・・・・
今までは、『読む』立場だった僕が、こんだは逆に『読まれる』立場になるなんて想像もしてなかった。
感想、意見、苦情、などなど、ありましたらメール、BBSに書き込んでください。参考にさせてもらいます。
文章を書くペースが遅い、と言うか苦手ので告ぎは何時になるか?一ヶ月に一話ペースで書きたいな〜。
それでは皆様、次回まで See You!!

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(このSSの作者であるブチブチに直通です)
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